子供TOP

実家の隣の家を購入してリノベーション

実家の近くの家を探されていた施主さん。
タイミングよくお隣さんが売りに出させたので、第一候補に。価格的にも予算内に収まったので、すぐに決定。
プランもある程度決まって解体してみると、何とすべての柱がシロアリに害されていることが分かりました。
このままでは到底リノベーション出来ないので、柱の補修・補強が追加工事に…。建て替えの場合ともコスト比較をした結果、全ての柱を補修してリノベーションするのにかかる追加費用が約50万円。それならば「少し予算は厳しいけれど」とリノベーションすることになりました。

コストカットの裏技を駆使

追加工事分を何とか補おうと、あの手この手でコストカットを考えます。でも、見た目のグレードは下げたくないですよね。私たちは本来では流通に乗らないようなを材料をうまく活用することにしました。施主さんと行くのは業者向けの「木材市」例えば10枚セットのうち2、3枚難のある木材が含まれていると、通常の流通には乗せられません。そういったものを安く仕入れて使用することで、お客さまも私たちも嬉しい「賢い」家づくりを可能にしているのです。

流通外品の板を天井に張って

キッチンのカウンタートップテーブルも、スギの足場板を使っています。家具用の材料ではなく、大量に流通しているものなので、リーズナブル。これだけ大きくしっかりしたテーブルでも安く抑えられています。
また、造り付けなどの家具を大工工事にするのも、コストカットのポイントです。家具職人さんが工房で作って現場へ運び、据え付けるのと違って、資材や家具の運搬・設置費など、費用の面でもメリットがあります。

対面カウンターの中は床を掘り下げ家族と目線を合わせます

あるものでうまく「やりくり」

古い既存の建具を張り替えて使ったり、あるものをうまく「やりくり」できるのがリノベーションの醍醐味。「内尾の家」の洋でも和でもない、暖かな雰囲気は絶妙なクロスの柄選びや壁面のコントラストから生まれているのかもしれません。
一面だけベンガラ色にした和室の窓には、カーテンでなくそとに付ける窓格子を部屋の内側に付けています。仏壇コーナーを隔てる仕切りも格子にして軽やかに。

増築した玄関は家族の居場所にも

玄関のある部分だけは増築しました。この空間はリビングダイニングキッチンに通じるエントランスにもなっていますが、両側にカウンターと棚板を付けています。子どもたちが帰ってすぐに宿題をしたり、出勤前の朝時間に読書をしたり…。家族の成長に合わせて自由に使える空間は、生活に新しいリズムやゆとりを与えてくれます。
とにかく仲の良いご家族が、ご実家の近くで安心して過ごせる家になりました。

フロアプラン

Terra.Creator代表の似顔絵
設計士/Terra.Creator
建物種別木造
家族構成4人家族
予算1500万円
補助金+税制166+150万円
所在地岡山市南区
築年数40年 S51
床面積30坪以下